床矯正は顔が変わるって本当?期待できる審美的効果や注意点について
2025年02月01日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。

床矯正は、主に子どもを対象とした治療法です。この方法では、取り外し可能な装置を使用して顎の発育を促すことで、歯が並ぶスペースを作ります。一部では「床矯正によって顔が変わる」という声も聞かれますが、その真相はどうなのでしょうか。
この記事では、床矯正がもたらす可能性のある審美的な変化について詳しく解説します。
床矯正の特徴

床矯正は、取り外し可能な装置を使用して歯が並ぶスペースを確保する矯正方法です。特に成長期の子どもを対象としています。以下に、この治療法の具体的な特徴を解説します。
取り外し可能な装置を使用する
床矯正で使用する装置は患者さん自身で簡単に取り外せます。食事や歯磨きの際に装置を外すことができるため、口腔内を清潔に保つことが可能です。また、装置の調整も容易であるため、患者さんへの負担を軽減できます。
顎の発育を促進する
床矯正は、顎の骨の発育が活発な成長期の子どもに特に効果を発揮します。顎の成長を促すことで歯が正しい位置に移動しやすくなり、抜歯をせずに歯並びが整うことが期待されます。その結果、将来的に矯正治療が必要になった場合でも負担が軽減される場合があります。
歯列全体のバランスを整える
床矯正には、口腔内全体のバランスを整える効果もあります。噛み合わせが改善されれば、咀嚼や発音がしやすくなるため、日常生活の快適さが向上することが期待されます。
痛みや負担が少ない
固定式の金属ワイヤーを使用する矯正装置と比較して、床矯正は初期段階での痛みや不快感が少ないと言われています。そのため、お子さんでも続けやすいでしょう。
適応となる症例や治療できる時期が限られる
床矯正が適応となる症例や治療できる時期は限られています。床矯正は主に顎の発育が活発な成長期の子どもを対象にしており、大人や重度の不正咬合には対応が難しい場合があるのです。そのため、お子さんの顎の成長に応じた適切な診断が重要です。
床矯正は顔が変わる?

床矯正は、顔の形にも影響を与える治療法とされています。ここでは、なぜ床矯正が顔の変化に関連すると言われるのか、具体的な影響や誤解について詳しく解説します。
顎の発育を促すことによる顔の形への影響
床矯正では、顎の幅を広げることを目的とした治療が行われます。この治療により顎の骨格が整い、顔全体のバランスが改善されることがあります。顎の発育が促され、顔が引き締まった印象になる場合や、鼻や口元の位置が整ったように見える場合があります。
なぜ「顔が変わる」と言われるのか?
「床矯正で顔が変わる」と言われる背景には、顎の形状や歯並びの変化が大きく関係しています。
顎が正しく成長することで、口周りのバランスが自然に整い、横顔のラインが滑らかになる効果が期待できます。また、歯列が整うことで口元が引き締まり、笑顔がより魅力的に見えるようになることも理由の一つです。
これらの変化が「顔が変わった」と感じさせる要因となります。
床矯正で顔が大きくなる?
床矯正で顔が大きくなるという懸念が一部で語られることがありますが、この考えは正確ではありません。床矯正は顎を広げる治療法ですが、骨格全体が過剰に成長するわけではありません。実際には顎や顔の形が整うケースが多いです。
顔が大きくなると感じるのは、治療後に顔の輪郭が変わることによる錯覚や、治療前の印象との比較による誤解が主な原因といえるでしょう。
床矯正で期待できる審美的効果

床矯正は、機能的な改善だけでなく、見た目にも良い変化をもたらします。以下に、床矯正によって期待できる具体的な審美的効果について解説します。
口元が美しくなる
床矯正によって、歯を並べるスペースを確保することで、不揃いな歯並びや出っ歯、受け口が改善されます。これにより、口元全体のバランスが整い、笑顔が自然で魅力的になります。整った歯並びは清潔感を与え、健康的で自信に満ちた印象を与える重要な要素です。
顔のバランスがよくなる
床矯正は顎の発育を促進しながら歯を並べるスペースを作る治療法です。この過程で顎が適切に発育し、左右対称になれば、顔全体のバランスが改善されます。特に、横顔のラインが滑らかになり、調和の取れた印象になります。
横顔のラインが整う
顎が正しく発育することで、唇や鼻の位置が改善され、顔に立体感が生まれます。この効果により、特に横顔のラインが大きく改善されることが期待されます。
笑顔が自然で魅力的になる
歯並びが整うと、笑顔の印象が大きく変わります。乱れた歯や突出した歯が目立たなくなるため、自然で魅力的な笑顔を作ることができます。これにより、コミュニケーションの場面でも好印象を与え、自信を持って笑顔を見せられるようになるでしょう。
唇のラインが整う
床矯正で歯列や顎のバランスが改善されると、唇のラインも整います。突出した歯や顎の不調和が原因で唇が突き出たり閉じにくかったりすることがあるでしょう。
これが解消されることで口元の美しさが向上します。唇のラインが整うことにより、顔全体の印象がさらに自然で魅力的になります。
床矯正の注意点

床矯正での効果を最大限に引き出すためには、いくつか注意しなければならない点があります。以下に、治療を成功させるための重要なポイントを解説します。
装置の装着時間を守る必要がある
床矯正の効果を得るためには、歯科医師の指示通りに装置を装着することが不可欠です。一般的に、1日12時間以上の装着が推奨されますが、これを怠ると計画通りの結果が得られない場合があります。
定期的な調整とフォローアップを怠らない
装置は、歯や顎の成長に合わせて調整が必要です。歯科医師による定期的なチェックや調整を受けることで、計画通りに治療を進めることができます。
このフォローアップを怠ると、治療効果が十分に発揮されない可能性があるため、治療期間中は定期的に歯科医院に通院することが大切です。
装置を丁寧に取り扱う
床矯正で使用する装置は取り外し可能であるため、取り扱いには細心の注意が必要です。装置を誤って落としたり、力を加えすぎたりすると破損することがあります。装置の紛失・破損を防ぐためにも、外したら専用のケースに保管しましょう。
また、食事や歯磨きの際に装置を外したら洗浄して清潔に保つことも重要です。装置は柔らかめの歯ブラシや専用の洗浄剤を使って定期的に清掃しましょう。
効果が現れるまで時間がかかる
床矯正は、顎の発育を促す治療法であり、即効性があるものではありません。効果が目に見えるまでに数ヶ月から数年かかることがあります。焦らずに治療を継続し、長期的な視点で取り組むことが重要です。
適応症例が限られる
床矯正はすべての症例に対応できるわけではありません。顎の発育が終了している成人や、重度の歯列不正がある場合には効果が期待できないことがあります。治療を始める前に歯科医師と十分に相談し、お子さんに合った治療法かどうかを確認する必要があります。
患者さんの協力が必要
床矯正は、患者さん自身が装置を正しく装着し、適切に取り扱うことが求められる治療法です。特に子どもの場合、保護者の方のサポートが治療を成功に導く鍵となります。
装置の装着を日常生活の一部として習慣化し、治療への理解を深めることで、治療の効果が期待できます。
まとめ

床矯正は、歯並びの改善だけでなく、顔全体のバランスや審美性の向上が期待できる治療法です。特に、顎の発育を促進することで顔の輪郭が整い、横顔や口元の印象が改善されるケースが多く見られます。
一部では顔が大きくなるという懸念もありますが、実際には顎が正しく成長することで顔全体のバランスが整い、自然で美しい印象を与える結果となることがほとんどです。
ただし、床矯正を成功させるためには注意点をしっかりと理解する必要があります。装置の装着時間を守り、定期的な調整を受けることは治療効果を得るために欠かせません。また、適応症例が限られるため、治療を検討する際には歯科医師に相談することが大切です。
正しい使用方法と適切なケアを徹底すれば、床矯正は機能的にも審美的にも優れた結果をもたらします。
小児矯正を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。
八王子の歯医者の「相沢歯科」では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。