マウスピース矯正中の食事について!外食するときの注意点とは
2024年11月02日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
マウスピース矯正は、透明で目立たず痛みも少ないため人気です。
しかし「食事をするときはどうすればいいんだろう?」「装着したまま飲み物は飲んでいい?」などと、疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。マウスピース矯正中は、気をつけるべき食事のポイントが多数あるため、事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、マウスピース矯正中の飲食や外食時に関する注意点、食事の際に生じる痛みへの対処法などについて解説します。マウスピース矯正を検討中の方や、装着時の正しい食事方法が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マウスピースを装着したまま食事はできる?
マウスピース矯正では、食事の際は必ずマウスピースを外す必要があります。
マウスピースは主にプラスチック素材でできており、食事中に発生する噛む力に対して耐久性が十分ではありません。様々なリスクにつながるため、必ず外して食事をしてください。
マウスピースをしたまま食事をするリスク
マウスピースをつけたまま食事をするリスクは、以下のとおりです。
- マウスピースの変形・破損
- マウスピースへの着色
- 虫歯や歯周病になる
それぞれのリスクについて、詳しく解説します。
マウスピースの変形・破損
マウスピースは柔らかいプラスチックでつくられているため、非常にデリケートです。食事の際にかかる咬合力に耐えられず、変形したり割れたりする可能性があるため、マウスピースをつけたまま食事をすることは非常に危険です。
また、マウスピースが壊れた場合は再作成の必要があります。作り直すまでに時間がかかり、その間に歯が元の位置に戻る後戻りを引き起こす恐れもあるでしょう。
予定通りに治療が進まない可能性が高まるため、食事の際はマウスピースを取り外すことが大切です。
マウスピースへの着色
マウスピースをつけたまま食事をすることで、食べ物の色素が付着する可能性があります。マウスピースは透明な素材で作られているため、色素が付着すると汚れが目立ちやすく、口元の清潔感が失われる可能性が高まるため、注意が必要です。
特にカレーなどの色の濃い食べ物は、着色の原因になりやすいでしょう。
虫歯や歯周病になる
マウスピースをつけて食事をすると、虫歯や歯周病が発生するリスクも高まります。マウスピースと歯の隙間に食べカスが入り込み、細菌が繁殖しやすくなるからです。
そのため、食事の際は必ず、マウスピースを外してから食事するようにしましょう。また、食事の後は、必ず歯磨きを行って口腔内を清潔にしてからマウスピースを再装着してください。
マウスピースを装着したまま飲み物は飲める?
マウスピース矯正中は、飲んで良い飲み物と避けたほうがいい飲み物があります。以下でそれぞれについて解説します。
マウスピースを装着したまま飲める飲み物
マウスピース矯正をつけたまま飲める飲み物は、以下のとおりです。
- 白湯
- 水
- 炭酸水
上記の飲み物は色がついていないため、マウスピースに着色するリスクがありません。マウスピースをつけたまま飲み物が飲みたい場合は、上記の飲み物で水分補給しましょう。
ただし、炭酸水に関しては糖分が含まれていると虫歯の原因になります。そのため、無糖のものにしてください。
マウスピース装着中に避けたほうがいい飲み物
マウスピースをつけたまま飲まない方がいい飲み物は、以下のとおりです。
- 砂糖入りの飲み物
- 熱い飲み物
- 色のついた飲み物
砂糖入りの飲み物は、歯とマウスピースの間に糖分が入り込んで虫歯の原因になるため避けましょう。色がついた飲み物も着色汚れが付着する原因になるので、避けてください。
また、マウスピースはプラスチックでできています。熱によって変形する恐れがあるため、熱い飲み物もマウスピース装着中は避けましょう。
具体的に避けるべき飲み物の例は、コーヒー・ワイン・ジュース・40℃以上の飲み物などです。
他にも、スポーツ飲料には注意が必要です。スポーツドリンクには、糖分の他にもアミノ酸やクエン酸などの酸が含まれており、長時間口腔内にとどまることで虫歯の原因につながります。そのため、マウスピース矯正中は運動中でもできるだけスポーツドリンクを避け、水などの糖分の含まれていない飲み物を摂るようにしましょう。
マウスピース矯正中に食事をすると痛みが発生する理由
マウスピース矯正中は、歯に痛みを感じることがありますが、特に食事の際に痛みが発生しやすい傾向があります。これは、矯正治療によって歯が少しずつ動いているからです。
マウスピース矯正では、マウスピースを装着することで歯に圧力を加えます。歯と歯槽骨の間にある歯根膜が、圧迫されたり引っ張られたりすることで骨の吸収と再生が起き、歯が少しずつ移動していくのです。
骨が溶ける際に、歯根膜から痛みを感じさせる物質が分泌され、そこに噛む力が加わることで痛みが強くなるため、食事の際にズキズキとした痛みを感じることがあります。特に、マウスピースを交換した直後は、痛みを感じやすいでしょう。
食事中の痛みを軽減する方法
マウスピース矯正中に食事をすると痛みを感じる場合は、痛みが出にくい食事を摂ることが大切です。
- おかゆ
- 麺類
- 柔らかいパン
- 卵料理
- 魚・野菜の煮物
- ひき肉料理
- ヨーグルト
上記のような食べ物にすることで、食事中の痛みを軽減できます。煎餅やリンゴなどの硬い食べ物は痛みが増す可能性があるため、痛みがあるときは避けましょう。
また、痛みが続く場合は歯科医師に相談し、適切なアドバイスをもらうことが大切です。
マウスピース矯正中に外食するときの注意点
マウスピース矯正中でも外食は可能ですが、以下のような注意点があります。
- マウスピースは必ず外す
- 専用ケースで保管する
- 食後のケアをしっかりする
- 外す時間がなるべく短くなるようにする
外食で気をつけるべき注意点を把握し、外でも食事を楽しめるように努めましょう。
ひとつずつ、解説します。
マウスピースは必ず外す
外出中でも食事をする際は、マウスピースは必ず外しましょう。外さずにそのまま食事をすると、破損したり変形したりする原因になります。
また、食べ物がマウスピースと歯の間に入り込んだり、食べ物の色素がマウスピースに付着したりすることもあります。そのため、外食の際でもマウスピースを必ず外しましょう。
専用ケースで保管する
マウスピースを外したら、専用のケースできちんと保管することが大切です。ナプキンなどに包んでテーブルに置いていると、紛失や破損する可能性が高くなります。
また、マウスピースにホコリや雑菌が付着することを防ぐためにも、専用ケースに保管する習慣をつけましょう。外出の際にも専用ケースを持ち歩き、食事の際にマウスピースをきちんと保管できるようにしてください。
食後のケアをしっかりする
食後は、必ず歯を磨いてからマウスピースを装着するようにしましょう。歯に食べかすが挟まったままマウスピースを再装着すると、虫歯や歯周病の原因になります。
そのため、外出時は歯磨きセットを持ち歩き、口腔内を清潔にしてからマウスピースを装着できるようにすることが大切です。
また、どうしても歯磨きが難しい場合は、マウスウォッシュや歯磨きシートを使用しましょう。ある程度の汚れは落とせます。
外す時間がなるべく短くなるようにする
マウスピースは、1日20〜22時間以上の装着が必要です。そのため、外食をする際には、食事直前までマウスピースを装着し、必要最低限の時間だけ外すように心がけましょう。
マウスピースを外したままの時間が長くなると、歯が計画通りに動かず治療期間が伸びる可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
この記事では、マウスピース矯正中の食事について解説しました。マウスピース矯正中、食事をする際はマウスピースを必ず外さなければいけません。装着したまま飲食をすると、変形や着色汚れ、虫歯・歯周病などの原因につながることを、しっかり覚えておきましょう。
また、マウスピース矯正は、決められた装着時間を守ることで効果が期待できます。そのため、外食時もできるだけ装着時間を守り、食後のケアもしっかり行いましょう。
食事の際に気をつけるべきポイントを押さえておくことで、矯正治療の成功につながります。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。