マウスピース矯正の種類4つ!それぞれの特徴や費用目安とは
2024年12月14日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
マウスピース矯正は、目立たない矯正治療として注目されている治療法です。矯正装置であるマウスピースは取り外しができるので、お口の中の衛生管理もいつも通り行えます。
マウスピース矯正には様々な種類があるので、それぞれの特徴を理解してご自身に合うものを選ぶことが重要です。
この記事では、マウスピース矯正の種類や費用目安、選ぶ際のポイントについて解説します。マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、マウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整える治療法です。
マウスピース矯正に限らず、矯正治療では歯と顎の骨の間にある歯根膜という組織の働きを利用して歯を動かします。矯正装置によって歯に圧力がかかることで歯根膜が伸び縮みし、それに伴い歯槽骨が吸収と再生を繰り返して歯が次第に移動していくのです。
マウスピース矯正では、形状が少しずつ異なるマウスピースを複数枚作成し、歯の動きに応じて段階的に交換しながら進めます。マウスピースは1日20時間以上装着し、1~2週間程度で新しいものに交換します。
マウスピース矯正の種類4つ
マウスピース矯正にはさまざまな種類があります。下記で代表的な4種類をご紹介します。
インビザライン
インビザラインは、アライン・テクノロジー社が開発した矯正装置です。ポリウレタン製でわずか0.5mmの薄さを誇り、歯にぴったり密着するため、装着中の不快感が少ないという特徴があります。
インビザラインでは、3Dコンピュータ技術を使用して歯の動きを細かくシミュレーションすることが可能です。検査結果をもとに立てた計画に沿って、治療を進めていきます。
また、他のブランドでは複数回必要な歯型の採取が、インビザラインは最初の1回のみです。1回の歯型取りで、治療終了までのすべてのインビザラインを設計・作製することができるため、通院回数が少ないのはメリットと言えるでしょう。
インビザラインは前歯を中心に治療する部分矯正と、奥歯を含めた歯を治療する全顎矯正のどちらにも対応しています。高度なシミュレーション技術で、複雑な症例にも対応可能なことが多いです。
クリアコレクト
クリアコレクトは、世界的に有名な歯科インプラントメーカーのストローマン社が開発したマウスピース型矯正装置です。アメリカではインビザラインに次ぐ人気を誇り、幅広い支持を集めています。
クリアコネクトは、2mm程度歯ぐきを覆う形状にできており、より高いフィット感を実現できるのが特徴です。歯を動かす力が強く効率よく移動できるため、矯正効果を実感しやすいでしょう。
対象となるのは軽度から中度の不正咬合で、部分矯正と全顎矯正の両方に対応できます。
アソアライナー
アソアライナーは、アソインターナショナルという日本の企業が提供しているマウスピースです。マウスピースの作製も国内でされるため、マウスピースの作成期間が短く、海外ブランドよりも治療を早く始められます。
治療は、ソフト・ミディアム・ハードの3種類の硬さのマウスピースを段階によって使い分け、歯を移動させていく仕組みです。毎回型取りをするので、矯正治療中でも虫歯の治療ができます。
アソアライナーが対応できる症例は、矯正治療後の後戻りや軽度の前歯の不正咬合です。抜歯が必要な症例や、複雑な歯並びの乱れには対応できません。
キレイライン
キレイラインは、Sheep Medical Technologies株式会社が提供する、リーズナブルな価格が魅力のマウスピース矯正治療です。全国に150以上の提携クリニックがあり、これまで11万人以上が治療を受けています。
対象となるのは、前歯の不正咬合に対する部分矯正です。抜歯が必要な矯正や奥歯を含む歯列全体の治療には対応していません。そのため、機能面の改善よりも前歯の不正咬合を改善して見た目を整えたい方に、多く選ばれています。
また、治療回数を自分で決められる点も、キレイラインの特徴の1つです。患者さまが満足した時点で、治療を終了することができます。
マウスピース矯正の種類別の費用目安
マウスピースの種類によって費用は異なります。マウスピース矯正の種類別の費用目安は、以下のとおりです。
<マウスピース矯正の種類ごとの費用目安>
マウスピース矯正の種類 | 費用目安 |
---|---|
インビザライン | 30万円~120万円 |
クリアコネクト | 30万円~70万円 |
アソアライナー | 10万円~60万円 |
キレイライン | 20万円〜45万円 |
マウスピース矯正には、基本的には保険が適用されません。歯科医院によって自由に費用を設定できて一律ではないので上記の表は目安として参考にし、実際の費用は歯科医院にお問い合わせください。
また、マウスピース矯正では、検査代や矯正費用なども発生します。別に追加でかかるのか、マウスピース矯正の費用に含まれているのかなども歯科医院によって異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。
マウスピース矯正の種類を選ぶときのポイント
最後に、マウスピース矯正を選ぶ際のポイントを解説します。
費用
マウスピース矯正の種類はさまざまで、費用には幅があります。そのため、種類ごとに比較して、ご自身の予算に合うものを選択すると良いでしょう。
しかし、費用の安さだけで種類を選ぶことにはリスクがあります。
例えば、費用を抑えやすいキレイラインやアソアライナーは、対応できる症例が限られており、歯並びの状態が複雑だと治療は困難です。インビザラインやクリアコネクトは高額ですが、複雑な歯並びにも対応できる場合が多く、より高い精度で理想の歯並びを実現できます。
マウスピース矯正の種類は、費用だけでなく対応症例や通院頻度など様々な面を考慮して選ぶことが重要です。
治療期間
マウスピース矯正の治療期間は、歯並びの複雑さや矯正する範囲などで大きく変わります。どのくらいの期間で効果が出るのかを、事前に確認することが大切です。
できるだけ短期間で治療を完了したい方は、部分矯正や軽度の症例に特化した種類を選ぶことでスムーズに治療が進む可能性が高まります。
ただし、複雑な症例や動かしたい歯が広範囲の場合は、それらの種類では対応できない可能性が高いです。また、マウスピースを指示された通りに装着しないと、歯が計画通りに移動せず治療期間が延びる恐れもあるため、歯科医師の指示を守ることも大切です。
適応症例
歯並びの状態によって、適切なマウスピース矯正の種類は異なります。軽度な歯並びの乱れであれば、ほとんどのマウスピース矯正で対応できます。
しかし、複雑な症例や奥歯までを含めた全体の矯正が必要な場合は、部分矯正や軽度の症例に特化した種類では対応できません。インビザラインのような対応力の高いものを選ぶ必要があるのです。
ご自身の症例にどのマウスピースの種類が合うのかは、患者様だけでは判断できません。そのため、まずは歯科医院を受診し、歯並びをしっかり診断してもらうことが大切です。
通院頻度
マウスピース矯正の種類によって、通院頻度も異なります。例えば、インビザラインの場合は歯型の採取が最初の1回のみです。1回の歯型取りで、治療終了までのすべてのマウスピースを設計・作製することができます。
そのため、複数回歯形を採取する必要がある種類と比べると、通院回数が少ないでしょう。ご自身のスケジュールも考慮して、無理なく治療を続けられるものを選ぶと良いかもしれません。
サポート体制
どんなサポートを受けられるかも、マウスピース矯正の種類を選ぶうえで重要です。
マウスピース矯正で歯を動かすには、数か月から数年かかります。この期間中、マウスピースを紛失・破損する可能性もあるでしょう。
このようなトラブルが発生した場合、マウスピースのメーカーにサポートを要請しなくてはいけません。
しかし、メーカーごとにサポート内容は異なります。そのため、どんなサポートが受けられるのかを事前に確認してから、マウスピース矯正の種類を決定することが大切です。
まとめ
マウスピース矯正には、さまざまな種類があります。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるので、ご自身に合うものを選ぶと良いでしょう。
ただし、安さだけで決めず、適応症例やサポート体制など様々な面も考慮して選ぶことが重要です。まずは歯科医院でしっかり相談し、歯科医師の意見も取り入れながらご自身に合ったマウスピース矯正の種類を決めると安心でしょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。