こどもの口臭の原因とその対策!健やかな口腔ケアの重要性!

2023年09月25日(月)

小児歯科

こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。

口臭を嫌がって鼻を手でおさえている女性

こどもの口臭が気になる場合は、口腔環境が悪くなっていることが考えられるため、口腔ケアが必要です。口臭は、におうだけでなく病気の可能性もありえます。口臭が気になる場合は放置せずにすぐに改善しましょう。

今回は、こどもの口臭の原因と口腔ケアの重要性について解説します。こどもの口臭が気になる方や口腔ケアについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

こどもの口臭の原因とは?

歯科衛生士がこどもの口腔内をチェックしている

こどもの口臭の原因には、さまざまな要因が考えられます。口臭は口腔内以外の原因から発生することもあります。

こどもの口臭の主な原因は、以下のとおりです。

食べカスや磨き残し

食べカスや磨き残しは口臭の原因となりやすいです。特に、歯の間に挟まった汚れは歯ブラシで取りにくいため、汚れが蓄積しやすいです。汚れが蓄積していくことにより、歯垢(プラーク)となり、虫歯の原因となる細菌が増殖していくきっかけとなります。

汚れの蓄積を防ぐために、食後はなるべく早く歯磨きやうがいをして、歯に汚れが付着することを防ぎましょう。また、デンタルフロスや歯間ブラシの使用も効果的です。口腔内はなるべく清潔な状態を保ちましょう。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病も直接的な口臭の原因となります。

歯磨きが不十分であると、歯の表面や歯と歯の間に残った食べカスや磨き残しを中心に歯垢(プラーク)が蓄積します。さらに、一度歯垢ができると、細菌はどんどん増加していくため、口臭が発生しやすいのです。

このような場合は、早期の虫歯・歯周病治療で口臭も改善できる可能性があるため、まず歯科医院にご相談ください。口臭が気になる場合は、見えない部分に虫歯や歯周病がないか疑ってみましょう。

口腔内の乾燥

口呼吸している場合や水分補給が足りていない場合、口腔内が乾燥することがあります。口腔内が乾燥していると細菌が増殖しやすくなるため、口呼吸が癖になっている場合、口臭が発生しやすい状態といえるでしょう。

口呼吸は早急に鼻呼吸に改善することが求められます。また、水分をこまめに摂取し、口腔内の細菌を増やさないように意識しましょう。

鼻やのどの病気

口腔内以外に、鼻やのどの病気も口臭に影響します。代表的な例は、副鼻腔炎や扁桃炎などがあげられるでしょう。

副鼻腔炎は、副鼻腔の炎症により鼻水や膿が溜まりやすく、溜まった膿から悪臭が発生します。扁桃炎は、のどの炎症により膿栓が悪臭を発します。いずれも炎症による悪臭が口臭の原因となっているのです。

鼻やのどに異変を感じたら、すぐに病院で治療することで口臭の改善も期待できるでしょう。

ストレスの蓄積

日頃のストレスによる影響で、口腔内が乾燥しやすくなります。乾燥した口腔内は、細菌の絶好の繁殖環境となるでしょう。乾燥した口腔内は、口臭だけでなく、虫歯や歯周病につながるおそれがあります。

虫歯や歯周病のリスクを下げる対策として、ふだんから極端に緊張が続くことがないように生活環境を改善することが効果的です。定期的に心身をリラックスできる時間を確保することを意識し、ストレスを蓄積させないようにしましょう。

胃や腸の不調

胃や腸の調子が悪いと、食後に消化不良が起きやすくなります。消化不良が起こった場合、食べたものが流れずに胃や腸で停滞し、そのまま異常発酵が起こります。異常発酵した食べものからは腐ったようなにおいが発生し、そのまま口臭になってしまうのです。

消化不良の原因は、噛み合わせの悪さや早食いによる咀嚼不足、日頃のストレスや疲労の蓄積、高カロリーの食事などが考えられます。ストレスを溜め過ぎず規則正しい生活を送り、健康を考えた食事に改善して、胃や腸の調子を整えましょう。胃や腸の調子の改善に伴い、おのずと口臭も改善されるでしょう。

こどもの口臭対策6選!

母親がこどもの歯磨きを手伝っている

ここまで、こどもの口臭の原因について解説しました。口臭を改善するためには、原因をしっかり見極め、適切に改善していくことが大切です。以下、こどもの口臭対策について解説します。

丁寧に歯磨きする

口臭の原因のほとんどは、丁寧な歯磨きができていないことによるものです。

毎日丁寧で正しい歯磨きができていれば、口腔内を清潔に保てるため、口臭の発生も予防できるでしょう。

しかし、こどもによる歯磨きはどうしても磨き残しがでやすいため、保護者による仕上げ磨きを行いましょう。歯科医院の定期検診もあわせて行うことで、セルフケア以上にきれいな口腔内を保ちやすくなり、口臭予防も期待できるでしょう。

よく噛んで食べる

食事の早食いや丸飲みは、咀嚼数が少なく、消化不良を起こしやすいといわれています。ふだんからよく噛んで食べることにより、唾液腺を刺激し、唾液がよくでるようになります。

口腔内の乾燥は唾液の不足によって起きるため、よく噛んで食べることは非常に効果的です。食事とともに一緒に水分を摂ることで、さらに口腔内の乾燥を防げるでしょう。

しっかり水分をとる

しっかり水分をとることも、口臭予防をするうえで非常に大切です。

口臭の原因のひとつに、口腔内の乾燥があります。口腔内が乾燥すると、細菌が感染・増殖しやすい環境となります。口腔内の乾燥は、口臭だけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高まるため、改善が必要です。

口腔内が乾燥しないように、こまめに水分をとることを意識し、口臭の改善とともに細菌の増加を防ぎましょう。

鼻呼吸をする

歯並びや舌の位置の癖などにより、ふだんから口呼吸している場合は注意が必要です。

口呼吸することで唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥しやすくなります。口呼吸は口腔内の乾燥をまねき、口臭の発生や虫歯リスクの上昇だけでなく、歯並びの悪化にもつながることがあります。

早急に鼻呼吸できるようにトレーニングしましょう。

ストレスを溜めない

日常生活における過度なストレスも口臭につながるため気をつけましょう。

ストレスも口臭の原因のひとつである唾液分泌量の減少につながります。たとえば、緊張状態が続くと口腔内の乾燥が続くため、口臭が発生しやすくなります。

なるべく緊張状態が続くことをさけ、ストレスはこまめに発散させることが大切です。また、緊張状態となったら、こまめに水分を摂取することで口臭が緩和されるでしょう。

規則正しい生活をする

不規則な睡眠や食生活、運動不足などは体の不調につながります。偏った食生活は胃の消化不良をまねき、睡眠不足は心身のストレスにつながります。

ふだんから規則正しい生活を心がけましょう。たとえば、なるべく同じ時間に就寝起床し、バランスのよい食事をとることで、口臭も改善されるでしょう。

まとめ

笑顔で歯をみせているこども

こどもの口臭の原因には、歯磨きが不十分であることのほかに、口腔内の乾燥も大きく関係しています。

口腔内の乾燥は、水分の摂取不足だけでなく、こどもの口腔内の癖によく見られる口呼吸や生活環境の変化による緊張などに起因します。そのため、ただ単に水分をとるだけでなく、口腔内が乾燥する原因を減らしていくことも大切です。

また、セルフケアのほかに、歯科医院での定期検診を取り入れることも効果的です。ほかにも、ストレスが少なく規則正しい生活を送ることで、口臭の改善が期待できるでしょう。

口臭は、対人コミュニケーションにも影響をおよぼすことがあります。こどものうちから口腔環境を整え、きれいな息で過ごせるように習慣づけましょう。

こどもの口臭対策を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。