インビザライン・ファーストの費用は?追加費用がかかるケースも解説

2024年04月14日(日)

小児歯科

こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。

インビザライン・ファーストは、取り外しができるマウスピース型の矯正装置を使用する治療です。装具が目立ちにくく扱いやすいため、検討している保護者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、インビザライン・ファーストにかかる費用や費用が追加でかかるケースなどについて詳しく解説します。

インビザライン・ファーストとは?

インビザライン・ファーストとは、乳歯から永久歯へ生え変わる時期の子どものためのマウスピース矯正です。成長期の子どものあごの大きさを広げながら、歯並びをきれいに整えていきます。

大人がおこなうインビザライン矯正と同様に、自由に着脱できるマウスピースを1日20時間以上装着して1~2週間ごとに交換します。マウスピース型の矯正装置なので、食事や歯磨きなどに支障が出ることもなく、目立ちにくいことが特徴です。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用がどのくらいかかるのか気になる方が多いのではないでしょうか。インビザライン矯正は自由診療ですので、歯科医院によって詳しい費用は異なります。

ここからは、治療前・治療中・治療後・装具にかかる費用の目安について詳しく解説します。

治療前

インビザライン・ファーストの矯正治療を始める前には、まずはカウンセリングを受ける必要があります。カウンセリングでは、専用のシミュレーションソフトによって歯やあごの変化の様子を見ながら治療の流れを確認します。

治療内容や期間、費用などについて気になることがあれば、カウンセリング時に相談するとよいでしょう。カウンセリングは、無料~1万円程度で受けられます。

カウンセリングの次には、精密検査を受けます。検査では、レントゲンや写真を撮影し、口腔内やあごの状態を細かくチェックします。精密検査の際にマウスピース作製のための型取りも行うのが一般的で、費用は1万円~5万円程度が目安です。

装具

精密検査での型取りをもとに、矯正治療に使用するマウスピースが作製されます。装具の費用は、40万円~60万円ほどが目安です。

費用はクリニックによって違うので、カウンセリングの段階で費用の目安を確認し、複数の医院で比較・検討するのも方法のひとつです。

治療中

インビザライン・ファーストでの矯正治療では、1日に20~22時間以上マウスピースを装着し続け、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。1~2か月に1回程度を目安に歯科で歯並びや口腔内の健康状態をチェックします。

治療開始直後は1か月に1回程度通院し、矯正装具に慣れてきたら頻度を減らすのが一般的です。一回の通院にかかる費用は、3,000円~5,000円程度で、治療期間は約1年半ほどです。

治療後

インビザライン・ファーストの矯正期間が終了した後は、リテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間装着することになります。期間の目安は、1~2年程度です。

リテーナーの作製には2万円~5万円ほど費用がかかりますが、整えた歯列を維持するために重要なので必ず装着する必要があります。リテーナーの装着を怠った場合、せっかく整えた歯列が後戻りしてしまうため注意しましょう。

なお、保定期間中も治療期間中と同様に、1~2か月に1回のペースで定期的に歯科を受診します。費用は、一回あたり3,000円~5,000円程度です。

インビザライン・ファーストの費用が追加でかかるケース

インビザライン・ファーストでは、追加費用がかかることは基本的にありません。

ただし、マウスピースの紛失や虫歯・歯周病などにより、治療が継続できなくなった場合は追加で費用がかかるでしょう。

マウスピースやリテーナーの破損・紛失

マウスピースやリテーナーを破損・紛失してしまった場合には、それらの装具を作り直さなければいけません。例えば、着脱の際に無理やり引っ張ったり落とした際に踏んで割れることもあるかもしれません。

そのほか、取り外した際にケースに入れなかったことによって変形・破損してしまうことも考えられます。小学生の子どもの場合は、学校にいる間は自分でマウスピースを管理しなければなりませんので、マウスピースの正しい着脱方法や保管方法を指導することも大切です。

虫歯や歯周病

矯正期間中に虫歯や歯周病を発症した場合は、インビザライン・ファーストによる矯正治療を一時的に中断し虫歯や歯周病を治療しなければなりません。そのようなケースでは、当然ながら虫歯や歯周病の治療にかかる費用を追加で負担することになります。

また、矯正治療を中断している間にマウスピースが装着できなくなってしまうことも考えられます。マウスピースが装着できなくなれば、新しく作製し直す必要があるため追加で費用がかかるでしょう。

インビザライン・ファーストの治療中は、歯とマウスピースをしっかりと密着させるため、唾液の自浄作用が受けにくくなります。マウスピースを長時間装着すると細菌が増殖しやすくなって虫歯や歯周病のリスクが高まるため、日々のケアがとても重要です。

装着時間の不足などで治療期間が延びる

装着を嫌がったり忘れたりして装着時間が不足した場合には、計画通りに歯が移動せず治療期間が延びるでしょう。また、風邪や胃腸炎などで数日間マウスピースを装着できないケースもあるかもしれません。

このような場合、マウスピースを再度装着できればよいですが、装着できなくなってしまうこともあります。装着できなくなれば、再度作製する費用を負担することになります。

インビザライン・ファーストは保険適用の対象になる?

インビザライン・ファーストは、基本的に保険適用外です。保険適用となるのは、一般的に病気やケガの治療が目的の場合のみですので、日常生活に支障がない程度の噛み合わせや歯並びを治療したい場合は適用されません。

ただし、生まれつき噛み合わせに異常があって発音や咀嚼に支障が出ている場合や、顎関節症の術前・術後の矯正治療などの場合には、保険が適用されます。

インビザライン・ファーストの費用を安くする方法はある?

矯正治療にかかる費用は高額なので、可能な限り費用を抑えたいと考える方は多いのではないでしょうか。治療自体の費用を安くする特別な方法はありませんが、家計の負担を軽減するための方法をいくつかご紹介するので参考にしてみてください。

医療費控除を受ける

医療費控除とは、一年間に支払った医療費の総額が一定条件を満たしている場合に受けられる控除のことです。この控除は、生計をともにする家族の医療費をまとめて申請できます。

ただし、インビザライン・ファーストを受けたすべての方が対象となるわけではありません。噛み合わせの異常により生活に支障が出ている場合などの矯正治療が医療費控除の対象となります。

デンタルローンや各種支払い方法

デンタルローンは、歯科治療に利用できるローンのことです。ローンを使用するには審査に通る必要がありますが、費用をまとめて支払うのが難しい方は検討してみてはいかがでしょうか。

また、歯科医院によっては都度払いを選択できたり、クレジットカードの分割支払いを利用できたりします。まとまった費用を用意するのが難しい方は、ぜひ相談してみてください。

治療期間の延長や装具の紛失などを避ける

先にも述べた通り、虫歯や歯周病などによる治療期間の延長やマウスピースの紛失・破損が原因で追加費用がかかってしまうケースがあります。余分な費用を抑えるためにも、毎日のケアを徹底して正しい装着方法を守りましょう。

まとめ

着脱可能なマウスピースを使用して矯正をおこなうインビザライン・ファーストは、ワイヤー矯正などに比べて治療期間が短く目立ちにくいことが特徴です。

手軽に始められる矯正方法ではありますが、装着や毎日の歯磨きを行った場合には、追加で費用がかかることもあるため注意しましょう。インビザライン・ファーストについて詳しく知りたい方は、ぜひカウンセリングを受けてみてください。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。